• 美しい山々に囲まれた、岩手県と宮城県に広がる三陸海岸にはヤブ椿の葉がたくさん自生しています。この椿から一枚一枚丁寧に採取した葉を洗浄・磨きをしたのちに多段階に乾燥させ、植物由来の自然甘味素材を染み込ませた茎と共にブレンドして裁断・焙煎をして製茶しています。

    椿茶と命名するからには、椿の葉がどれだけ使われているのかは重要だと考えました。 弊社の椿茶は90%以上が椿葉で出来ています。

  • 椿に取り組んだ理由

    〈 三陸の椿 〉

    木へんに春と書く「椿」は、春一番に咲く生命の営みが始まる季節を象徴する花である存在です。

    2011年3月11日、東日本大震災により三陸沿岸に大津波が発生しました。多くの樹木が倒れる中で椿は沢山生き残りました。その生き様に感動しました。なぜ、三陸椿が大津波に負けない力を持って生き残った訳は・・・

    三陸椿は幼木期にはとても弱くて、さらに成長する過程で根を最も地中深に伸ばす性質から、他の樹木の数倍、十数倍もの時間をかけて成長するので、周りの木々に追い越されて影に隠れてしまいます。

    周りの木々に追い越された三陸椿は、薮(ヤブ)の中や、木々の日陰で育って行くので「藪椿(ヤブツバキ)」と命名されているのではないかと思われます。

    そんな三陸椿は成長は遅くとも、一旦根を深く張ると、最も災害に強い木に育ち、驚異的な生命力を秘める事が判りました。

    この生き様を見て、私たち人間もこうでありたいと思いました。競走して早く育つ、比べられて育つ、それだけでは無く、ゆっくりじっくり自分のペースで時間をかけて、人生の根を深く張って行く。周りに追い越されようが、負けようが我慢して時をかける。 やがて、人生の根が深くなっれば強い人間になり、誰にでも訪れる人生の「荒波」に負けず生きて、自分らしい花を咲かせれる。三陸椿のように「誇り」を持って生きたい。 この出来事を三陸椿物語と名付けました。

    椿の花言葉は、「誇り」です。

    こんな素敵な三陸椿を原材料にしてお茶を作りたいと考え商品化をしました。 実は椿が、お茶の原種なのです「ツバキ科ツバキ属チャノ木」そのパワーと優しさをほんのり甘くスッキリした味わいに仕上げました。

    椿の葉を90%以上使った、三陸の「椿茶」、ゆっくりとした自分の大切な時間に楽しんで頂けたら幸いです。

    椿の花言葉「誇り」「気取らない優美さ」「謙虚な美徳」「完全なる美しさ」「控えめな愛」

    椿の原産国は「日本」です。

    日本最古の三面椿1,400年が生きる大船渡に私ども椿茶工場があります。

    研究を重ねて出来た椿茶は2015年の冬に発売開始、同時に椿学習の開発、そしてレッドカーペット・プロジェクトも同年にスタートしました。

                    社主 髙橋和良

  • 椿茶こだわり素材と三陸海岸の環境

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    三陸リアス式海岸の自生椿

    The camellia leaf nature in Sanriku Iwate Kesen

    岩手県・宮城県に広がる三陸リアス式海岸地域、椿が市花に制定されている程、自生椿(天然)がとても多い所です(大船渡市と陸前高田市の市花に設定されています)。この地では椿が春一番を伝えて来ました。椿は日本が原産国、日本最古の樹齢1,400年の三面椿が大船渡市に存在しています。また海外に渡った椿はカメリアと命名され、COCOシャネルが愛して毎年シグネーチャーモデルとして、カメリアラインをリリース、陶器のマイセンは椿柄で大ヒット、ピルニッツア宮殿の椿、オペラ椿姫、日本から渡った椿は西洋に深く愛されています。

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    やませ=偏東風(山背)が発生する三陸リアス式海岸

    Easterlies

    三陸海岸(岩手県沿岸と宮城県北沿岸)地域では、やませ=偏東風(山背)太平洋側で春から夏(6月から8月)に吹く冷たく湿った東よりの風が起こります。しばしば小雨霧雨を伴うことが多いのですが、ミネラルを含み椿にとっては良い状態を作り出しているのでは無いかと考えされています。塩害にはなりません。

    その裏付け理由としてはオリーブオイルの有名な産地では、時折、海水を1/10ぐらいに薄めて葉や根元に散布する所があり、その理由は葉に付く虫避け、根元はミネラルを与えると考えられています。三陸海岸では自然の力でその行為を行なっています。綺麗で膨よかな厚みのある椿葉が育つ北沿岸部、三陸海岸の椿です。

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    甘茶 (国産・無農薬)

    Hydrangea 

    甘茶は日本固有の植物で、砂糖の200倍といわれるといわれる甘さをもちながら、超低カロリーでノンカフェインの体にやさしいお茶です。甘茶の葉を揉捻、発酵、乾燥すると上品な甘みが生まれます。甘茶の多くは、漢方薬やサプリメント、健康食品の材料として取引されてきたことからも体にいいものであることがわかります。

    ※甘茶は近年、生産量が減少し価格が5倍以上に高騰した為、一部の高級バージョンにのみ使用しております。椿茶に含まれる甘茶は発酵後に焙煎をしています。

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    天然甘味料ステビア
    高級レバウディオJ-100 (キク科/和名:甘葉)

    Stevia rebaudiana Hemsl

    ステビアとは南米パラグアイとブラジルの国境地帯に自生する多年生キク科植物です。スッキリとした甘さが特徴の植物由来の穏やかな甘味です。ステビアが日本に導入され、品種改良・精製技術の確立・用途開発・安全性試験を繰り返すことにより、砂糖の200~300倍の甘さを持つ天然甘味料として世界に先駆けて製品化されたものがステビア甘味料です。その最高峰に位置する国際基準をクリアする、レバウディオJ-100を使いました。ステビアは糖質ゼロなので、糖質を控えることで血糖値を上げるリスクを下げ、糖尿病になるリスクを下げることができます。世界で最初にステビア抽出をしたのが、なんと日本企業だという事は驚きですね。

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    椿の葉と天然甘味素材をブレンド焙煎

    Two of material is blended.

    【甘茶ブレンドの椿茶】焙煎された椿の葉が90%前後に、発酵された甘茶を10%前後に、程よくブレンドし、独自の焙煎工程を経て加工されます。

    ※甘茶は近年、生産量が減少し価格が4倍以上に高騰した為、一部のOEM製造と高級バージョン、椿紅茶にのみ使用しております。

    品格あるお茶に仕上げる為の作業は怠りません。そしてリーフタイプは素敵な南部鉄器でもお使い頂き、ティーパックの場合は可愛らしい紅茶カップにでも、お入れ頂いて、ほんのり甘い自然を味わって下さい。検査結果ではノンカロリー&ノンカフェイン・ノンシュガーです。

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    冷やした椿茶

    Cooled camellia tea

    理由は解りませんが、何故か冷やすと甘さが増します。しかし、ノンカロリー&ノンカフェイン、少量のビタミンCが含まれている椿茶はスッキリ爽やか。子供にも安全で安心、妊婦さんにも、夜が気になるカフェイン、カロリーを気にされる方にも、とても好評です。

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    特別な生育環境から、葉が大きい、厚い、甘い、硬い、色が濃く育ちます

    A vegetable root is deep.

    海岸線は【リアス式】

    三陸海岸の特徴はリアス式な事です。切り立った断崖の海岸線では波飛沫(なみしぶき)が大きく発生します。それが風に乗って降り注ぎます。椿に取っては塩害にはなりません。害虫避けにもなり、ミネラルが大地に降り注ぎ、かつ葉が塩分から身を守る為に「厚み」を増して栄養を溜めると考えられています。 また、曇る日、霧の日、が多く葉は光合成を高める為に、大きくなります。椿の葉も南の地域より、大きく厚く、硬く色濃く育ちます。

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    茶毒蛾が生息して無いので無農薬

    Without agricultural chemicals.

    大きなアドバンテージとなる特徴があります。

    冬季間の【低温】

    気温は-4℃〜-10℃になります。低温馴化(ていおんじゅんか)を経た葉の細胞には糖類やアミノ酸などが蓄えられます。特に糖などがたくさん溶けているほど、水は凍りにくくなる性質があるので、増やして身を守ります。そのいい例がホウレンソウで、冬に葉を広げるホウレンソウは甘くて美味しくなるのと同じです。葉が「濃緑」で「硬く」育ち、「甘さを増す」のが三陸椿特徴です。また極寒が害虫を寄せ付けません。

  • 岩手県と宮城県に広がる三陸海岸の独自環境で育った自生(やませと無農薬)の椿から採取しています。

    We're picking and are working.

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    なんて可愛い椿の花

    Camellia brooch

    岩手県と宮城県に広がる三陸海岸に自生する椿の小枝を採取しています。暑い日は厳しい作業ですし、真冬も厳しい外での作業です。春と秋だけはとても清々しい外での作業風景です。産地は岩手県(陸前高田市・大船渡市)・宮城県(気仙沼市・石巻市・東松島市・塩竈市・名取市・仙台市)で延べ平均80人以上の方々が日々、生産をしています。(2025年12月現在)

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    椿の花を見ながら

    The flower of a camellia is beautiful.

    春一番に咲く椿、葉を採取する作業期間で最も嬉しい時期です。三陸の海を見ながら小枝を切るのは、とても心が休まる時間です。

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    剪定して行くと元気が増す

    When I prune and go, I increase in vigor.

    剪定して整えた椿は、翌々年には、沢山の花を咲かせます。何故なのかは分かりませんが、喜んでいるように見えてしまいます。当社は椿の床屋さんなのかな?、はたまた、整体師なのかな?、なんだか喜ばれている感じなのです。

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    全員で採取

    Together, executive officers are always cutting a camellia, too.

    椿茶の小枝採取、わかめ加工の下処理、木工品の磨きと、経営陣も作業員の一人です。一緒に働く皆と笑って仕事をしている時が幸せなのです。若い頃のITバリバリのベンチャー起業家時代も良かったですが、こうして被災地にて小さく産んで育てようと言う息の長い産業創出生活も、意外に自分達に合っていました。震災から新興の形が見えて来るように、いつの日か「椿茶」が大きく育って働く関わる人達の笑い声が絶えない姿を夢に描いて歩みます。

  • 椿茶の「椿葉」の比率・現在は
    90%(椿葉+高級国産甘茶)タイプと99%(椿葉・茎レバウディオJ-100)タイプの二種類です
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  • 製造の風景

    椿茶はほとんどの作業は手作業で作られます。

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    自生や植林された椿を枝切りします。

    潮風(やませ)をいっぱいに浴びたミネラルたっぷりの椿の葉を使います。

    自生や植林した椿は化学肥料や農薬を使っていません。また椿科を好む「茶毒蛾」が生息していませんので、殺虫や農薬、化学肥料も必要はありません。安心して採取が可能な地域です。そして安全です。

    ※お茶には農薬を使っている物が多いです。

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    切り出した椿枝から、葉だけを切り離します

    葉だけを綺麗に切るのがコツです

    ここも、長い経験から、枝と繋がる茎部分の、残す部分と残さない部分を的確に切り離します。

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    葉を食用アルコールで拭き・磨きます

    蝋成分を取り除きます

    とても頑丈な椿の葉、そして光り輝くのは、蝋成分が成長過程出て来るからです。ですから椿の葉は頑丈で青々と光っているのです。その蝋成分は普通の洗浄では取れにくく、こうして一枚、一枚、手作業で拭きあげます。そして同時に磨きあげます。ふかふかで美味しくなっていきます。

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    しっとりした椿葉になります。

    椿の蝋成分が取れるとしっとりします

    一皮剥いた、とでも表現して良いのか、しっとりとして椿の葉が柔らかくなって、椿の香りが高まりました。

    原料となる椿葉の採取から、ここまでの工程を、岩手・宮城のリアス式海岸地域のB型の就労支援施設(障がい者施設)様13ヶ所と連携して椿葉の通年生産を実現しております。

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    多段階・乾燥工程を行います。

    じっくり時間をかけて二段階にて乾燥します。

    この乾燥温度帯と時間と立ち上がり方法で状態が変わります。三年間、社長(工学博士)が日々研究した結果で生まれた多段階乾燥手法(内部段ごとサイクロン化)が葉の組織をどこまで生かすかのキモとなりました。最新小型ならではの乾燥機で温度変化をさせながら乾燥工程を経ております。

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    乾燥した椿葉を砕きます。

    葉の大きさを焙煎に適したサイズに砕きます。

    手作業砕きから特注の機械化(2024年8月)で焙煎機のシリンダー円周サイズ適した大きさにやっと砕けるようになりました。火の通りもですが、作業効率化も図られ大きさが安定して品質が高くなりました。

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    120℃以上の熱で焙煎を行います

    甘く芳しい香りが工場にただよいます。

    焼き過ぎず、焼かな過ぎず、ミディアムレアか・・・と言う感じの工程です。ここで香りが決まります。社長(工学博士)が考えた椿茶専用の「特注素材の焙煎機」で椿葉に適した焙煎を行なっております。

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    ほんのり柔らかな椿茶になりました

    乾燥・焙煎を経ても、少し緑色も残ります

    この乾燥時間、焙煎時間、発酵甘茶、手揉み、がキモでありノウハウでございます。全て作業で完成です。

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    椿茶は可愛い袋に入ります

    椿のマークは私達の文化を主張します。

    三陸で震災後に生まれたブランド、椿茶は、イギリス本社のデザインスタジオでロゴマークや袋、等がデザインされました。欧州では椿は高貴なブランドイメージなのです。シャネル、椿姫、etc、そこでヨーロッパから感じられるデザインにしようと決めたのです。好評なデザインです。ロゴマークは「意匠権利」も取得しています。

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    外装包装をおこなって出荷

    お客様にお届けいたします。

    東北各地では駅、空港などの売店の他、ホテル旅館などで取り扱って頂いています。

    関東や他地域では雑貨店さんや書店さんなどでも取り扱って頂いています。

    可愛いパッケージに入った椿茶はちょっとしたギフトプレゼント、ノベルティーにも大変に喜ばれています。

    ※当社ではセシュウム検査を行なっており、セシュウムが検知されて無い事を確認して出荷しております。

  • これが椿茶の完成した茶葉です
  • 椿茶アレンジレシピ

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    椿茶ラテ

    材料
    椿茶2gティーバッグ…1つ
     牛乳…200ml

    1、温めた牛乳に椿茶2gティーバッグを入れ、 5〜6分蒸らします。

    2、お好みで、温めた100mlの牛乳をクリーマーでホイップしたものを入れたり、ティースプーン1杯分のきな粉を混ぜ合わせても、美味しくいただけます。

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    椿茶サイダー

    材料
     椿茶2gティーバッグ…1つ
     熱湯…150ml
     炭酸水…100〜150ml
     氷…適宜

    1、熱湯に椿茶2gティーバッグを入れ2〜3分蒸らす。

    2、よく冷やしてから炭酸水とお好みの量の氷を入れたら、出来上がり。

    3、レモンやミントを飾っていただくと、よりさっぱりとした味になります。

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    椿茶ハイ

    材料
     椿茶2gティーバッグ…1つ
     熱湯…180ml
     

    お好みの焼酎…40〜50ml

    1、熱湯180mlに椿茶2gティーバッグを入れ、2〜3分蒸らす。
    2、焼酎を入れ出来上がり。焼酎の量はお好みで!

    3、ホットでもアイスでもお楽しみいただけます。

    おつまみに「三陸わかめの大黒柱」は如何ですか?

  • 受 賞

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    新東北みやげコンテスト

    2016年度、2019年度、 仙台市にて、二位(優秀賞)を2回頂きました。

    新東北みやげコンテストは、東北各地で生まれた新しいおみやげの中でも特に素晴らしいものを表彰し広くPRすることにより、メーカーとバイヤーの新たな出会いを創出するイベントです。

    椿茶丸筒ギフト、椿茶Miniパックが、二位「優秀賞」に選ばれました。

     

  • 被災地に椿を植える

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    レッドカーペット プロジェクト